一度落ちるのはともかく、二度落ちる人はほとんどいないと言われるアメリカのドライビングテスト(日本の教習所や試験所で受ける実地試験に比べたら遙かに楽なはず)ですが、実際に二度落ちてしまった私としては、この三回目が背水の陣です。なぜかというと、再受験は二度まで認められているのですが、これに落ちると次は筆記からやり直さねばならないからです。
どこのDMVにしようかとさんざん迷いました。もっと田舎のDMVへ行けば、他の車はほとんど走っていないので楽勝だ、という話も聞いたのですが、結局二回目と同じ所にしました。たしかに交通量は多いですが、この程度で受からなければ合格してもまともに運転などできるか!と無理矢理気持を奮い立たせたのです(笑)
今回の試験官は初老の男性でした。穏やかなジェントルマンで、試験開始前に「さあ、落ち着いて」とか「私のしゃべるスピードは速すぎないかい?」などと気を遣ってくれます。そのおかげでかなりリラックスして試験を終えることができました。
結果は合格。しかも、採点用紙に「Very Good!!」とまで書いてもらい、感激して涙が出そうになりました。それを持ってDMVの窓口へ提出しに戻ります。座っていたのは、なんと前回の試験官でした。私が用紙を渡すと、ジロリと一瞥し、「あら、今回は受かったの?」と皮肉っぽい口調で言われてしまいました。そりゃそうですよね。たった二日前に危険行為で落ちたばかりなんですから。
まあとにかく、これでテンポラリの免許証(ただの紙切れ)をもらい、堂々と車を運転できるようになりました。あとは正式の免許証が届くのを待つだけです。
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