ジャカランダの青い花

南カリフォルニアの道路事情

アメリカ（LA近郊の地方都市）に滞在して1年と3ヶ月。日本では20年間ペーパードライバーだった私が、あらためてカリフォルニアで運転免許を取得し、本格的に自動車の運転を始めてから1年が経過した。

南カリフォルニアの高速道路（フリーウェイ）は基本的に無料だし、ロサンゼルス等の大都市周辺を除いては空いていることが多いので概ね快適に走行できるのだが、やはり渋滞するときはする。これまで走ってきた中で学んだのは以下に挙げるようなことである。

• 平日の早朝と夕方はI-10W（LAへ向かう方）がもの凄く混む
• I-10WからI-215S～I-91Sのルートは混みやすいので出来るだけ使わない
• Costa Mesa等の西海岸沿いの街へ行く場合は、多少遠回りになってもI-10W～I15-S～I-60Wのルートを使った方が早い

ここで書いたルートの位置関係は、このサイトを参照されたい。

また、上で書いた事項以外でも、ひょんなことで渋滞が発生する（なんでもない直線区間で車がひっくり返っていたり、道路上に家具がぶちまけられていたりする）ので、最近はWebの渋滞情報サイトで状況を確認してから出るようにしている。

これまで使っていたのは、こことかここといったサイトであったが、最近Yahoo! Widgetsで利用できるウィジェットの中に、リアルタイムで渋滞状況を表示してくれる物があることを知り、これを便利に使っている。

先ほどこのウィジェットを眺めていたら、I-10上にアラートマークが表示された。何事かと思ったら、「フリーウェイの看板が道路上に落下して二車線分が塞がれた」らしい・・・　危ない危ない。

アメリカのファミリーマート

2005年3月26日のエントリで、ファミリーマートの偽物(?)をリトル東京で目撃した話を書きましたが、今日は本物へ行ってきました。現在、Los Angelesの周辺に4店舗あるのですが、その中で一番新しいTorrance店へ、LAへの用事のついでに寄ってきたというわけです。

実際の店舗は外見も内装もおしゃれな感じで、アメリカで普通に見かけるコンビニとはひと味違う雰囲気です。日本のコンビニには必ずと言っていいほど置いてある中華まんも、ちゃんとふかした状態で売られていました。でも、LAの辺りはこれからどんどん暑くなるので、果たして売れるのかどうか・・・

私自身は、いつもよく行くMARUKAIやMITSUWAといった日系のスーパーマーケットとは一線を画した品揃えを期待していたのですが、広めの店内には商品の陳列棚が広めの間隔で置かれていて、思ったより品数が少なかったのが残念でした。日本のコンビニならではの、おにぎりや寿司といった日本食もあまり美味しそうではなかったし。今後充実化されることを望みますが、たぶん私は近所に用事がない限り行くことはないと思います・・・

心の平穏、その理由

今日、買い物のついでにスーパーのフードコートで昼飯を食いながら、久々に高島俊男著「お言葉ですが・・・」の第3巻（文庫版）を読み返しました。その中に「エンドレステープを憎む」という章があり、高島氏は「うるさい日本の私－『音漬け社会』との果てしなき戦い（中島義道著、洋泉社）」という本を引き合いに出しながら、駅の構内アナウンスや役場の放送といった、「大音量で流される音の暴力」について、それがいかに愚劣で傍若無人なものであるかを怒りと共に語っていました。

私は近日中に日本へ帰国する予定ですが、上記の文章を読んで、アメリカでの滞在が心地よかった理由に思い至りました。

日本での私は、一週間の仕事が激務であった場合、土日に休みが取れれば外へ出たりせずに寝転がって本を読んだりDVDを観たりするのが普通でした。そうでもしないと疲れが回復しそうになかったからです。

しかし、そういう私に容赦なく襲いかかるのが「音」でした。竿だけ売り、アイスクリーム売り、餃子売り、廃品回収といった様々な業者が、車に積んだスピーカーから大音量のアナウンスを流しながら次々とやってきます。それに加えて某政党の広報車が「お休みのところお騒がせして申し訳ありません。皆様の貴重なお時間をお借りして・・・」と上辺だけの挨拶もそこそこに政治宣伝を始めるのです。もちろん彼らは彼らなりの使命感に基づいてやっているのでしょうが、情報取得の手段がこれだけ豊富になった世の中で、極端なバイアスのかかった情報を一方的に流し込まれることは大変な苦痛です。

日本へ帰ることはもちろん嬉しいことには違いないのですが、また音の暴力に悩まされる日々が復活するのかと思うと憂鬱な気分です。

Mac World Expo 2006

（内容は後日追加）

アメリカのサービス品質とは

もともと２個あった車のキーを１個紛失してしまったので、「Lowe's」という名前のホームセンターへ行って合い鍵を作ってもらうことにしました。

合い鍵作成のコーナーへ行くと、カウンターにおばちゃんがいて、ニコニコ笑いながら受け付けてくれたのはいいのですが、どうも手つきが怪しい。最初に鍵のテンプレートを選ぶのに、ああでもないこうでもないと、同じ物を何回もオリジナルにあてがって確認しています。

ようやく適合するテンプレートが見つかったので、合い鍵を２個作ってもらいました。削り終わったあと、オリジナルと合い鍵を重ねてしつこいぐらいに確認していたので、安心して受け取って車に戻り、試してみると・・・鍵穴にささらない。鍵が回るとか回らないのレベルではなく、半分もささらない。慌ててオリジナルと重ねて比べてみると・・・全然凸凹の形が違うじゃないか！！(苦笑)　あれだけ穴の開くほど目をこらして確認してたのは一体何だったのか？

店に戻ってカウンターにいくと、今度は少しまともそうな兄ちゃんがいて、事情を説明するとすぐに作り直してくれました。「ああ、これは最初に選んだテンプレートが違うんだね。これじゃ合うわけないよ。ごめんね」だって。おいおい・・・

リトル東京は今

今日は、買いたい日本の書籍があるので、リトル東京の紀伊國屋へ行きました。I-10をひたすら西へ走って約１時間。LAへ近づくにしたがって、マナーの悪い車が増えてくるのは気のせいでしょうか(笑)。前を走っていたボロボロのビートルのブレーキランプが壊れていて、全く点灯しないのには参りました。危なくてしょうがない（渋滞してたのでなかなか逃げられないし）。

で、実際に着いてみると、リトル東京はかなり寂れた街でした。土曜日ですし、もっと日本人観光客がウジャウジャいるのかと思っていたのですが、その辺を歩いているのは風体の怪しいおっちゃんばかりです。なんかカラッ風まで吹いてきて、侘びしさに拍車がかかり、一気にテンションが下がりました。

あまり長居をしたくないので早く紀伊國屋へ行きたいのですが、なかなか見つからないので近くのマルカイ（日系のスーパーマーケット）へ入って道を聞くことに。店のおばちゃんに「道をお尋ねしたいんですが」と言うと、「え～、あたし道聞かれてもわかんないわよぉ」という頼りない返事。「紀伊國屋書店へはどう行けば・・・」「あら！！それならわかるわ。ここの２階よ」　・・・あはは。頼りないのは私でした(笑)。

さっさと目当ての本を購入し、外に出ると、少し離れたところに「FamilyMart」の文字が。「へぇ、ファミリーマートもLAへ進出していたのか」と思い、寄ってみようと思ったのですが、どうにも怪しい雰囲気の店なのでやめました。実際、行かなくて正解だったようです。
http://morphinism.velvet.jp/littletokyo2.html
http://mna.net/mol/usa/

ドライビングテスト（三回目）

一度落ちるのはともかく、二度落ちる人はほとんどいないと言われるアメリカのドライビングテスト（日本の教習所や試験所で受ける実地試験に比べたら遙かに楽なはず）ですが、実際に二度落ちてしまった私としては、この三回目が背水の陣です。なぜかというと、再受験は二度まで認められているのですが、これに落ちると次は筆記からやり直さねばならないからです。

どこのDMVにしようかとさんざん迷いました。もっと田舎のDMVへ行けば、他の車はほとんど走っていないので楽勝だ、という話も聞いたのですが、結局二回目と同じ所にしました。たしかに交通量は多いですが、この程度で受からなければ合格してもまともに運転などできるか！と無理矢理気持を奮い立たせたのです(笑)

今回の試験官は初老の男性でした。穏やかなジェントルマンで、試験開始前に「さあ、落ち着いて」とか「私のしゃべるスピードは速すぎないかい？」などと気を遣ってくれます。そのおかげでかなりリラックスして試験を終えることができました。

結果は合格。しかも、採点用紙に「Very Good!!」とまで書いてもらい、感激して涙が出そうになりました。それを持ってDMVの窓口へ提出しに戻ります。座っていたのは、なんと前回の試験官でした。私が用紙を渡すと、ジロリと一瞥し、「あら、今回は受かったの？」と皮肉っぽい口調で言われてしまいました。そりゃそうですよね。たった二日前に危険行為で落ちたばかりなんですから。

まあとにかく、これでテンポラリの免許証（ただの紙切れ）をもらい、堂々と車を運転できるようになりました。あとは正式の免許証が届くのを待つだけです。

ドライビングテスト（二回目）

2回目のドライビングテスト。今回は前回とは別の地区にあるDMVへ来ています。なぜかというと、前回書いた「意地悪オヤジ」に当たるのが嫌だったから(笑)。

前回とほとんど同じ手続き（再試験料は5ドル）を踏んで、車を待機位置へ。今回も試験官は女性で、ヒスパニック系。前回の試験官は最初からニコニコしていましたが、今回はちょっと目つきがキツい。

さて、路上へ出た途端に計算違いを悟る。たしかにこちらのDMVには意地悪オヤジはいないかもしれませんが、交通量が明らかに多いのです。車線変更一つにしても、なかなかタイミングが掴みづらくてプレッシャーが高まります。

試験官が「次の信号を左折」と言ったので交差点で止まると、そこには矢印信号が無い。いつも走っている道では、必ず左折時には優先の矢印信号があったので、安心して曲がることができたのですが、それが無いとなるとうまく対向車の切れ目を待って曲がらなければなりません。そうこうしているうちに、今度は後ろから救急車がサイレンを鳴らして近づいて来るではありませんか。「えーと、緊急車両が来たときにはどうすればいいんだっけ？」などと考えながら曲がろうとした途端、試験官が「まだ早い！」と叫ぶやいなや、ハンドルをガッチリ。・・・もちろんアウトです。

またしても練習不足を思い知らされ、DMVを後にしました。

ドライビングテスト

さて今日は恐怖のドライビングテスト。DMVへ行って予約票を出し、窓口で受験料として25ドルを支払う。そして試験用の書類一式を渡されて建物の裏へ。

アメリカでは、ドライビングテストには受験者が自分で用意した車を使います。駐車場から待機場所へ移動して待っていると、数分して女性の試験官がやってきました。ここのDMVには意地悪なオヤジ（嫌な目に会った人が何人もいるらしい）がいるという噂だったので緊張していたのですが、とりあえず違う人なので一安心。

まずは手信号（左折、右折、停止）と、ホーン、サイドブレーキ、ライト、ウィンカーといった一通りの操作の確認。ここまでは特に問題なかったので、いよいよドライビングへ。

試験官の指示に従って、左折や右折、路地に入って一度停止してからバック、という単純な運転を続ける。途中、右折するところで「早く行きなさい！」と言われてしまい、（試験中に口頭で指示されたということは、これは一発アウトか！？）と冷や汗が流れる。

その後少し走ってDMVへ戻り、結果が告げられました。・・・やっぱり不合格。減点ポイントは、

(1)赤信号で停止する際、前の車に近づく速度が速すぎる。

(2)制限速度に対して走行速度が遅すぎる（緊張しすぎ）。

(3)青信号で右折するのに、長い時間一時停止してしまった。

(1)は明らかに危険行為なのですが、(2)と(3)は「適切に走行することにより、交通のスムーズな流れを妨げない」というドライビングルールに則していないということですね。特に(3)は、「右折の場合は、赤信号でも一時停止して安全を確認すれば行って良い」というルールにとらわれすぎたのが敗因だと思います。

次はもっと練習してから受けよう。

運転免許の筆記試験

自動車運転免許のペーパーテスト受験の日。

一番近いDMV（Department of Morot Vehicles）へ行き、予約者専用の窓口へ。「申請は初めてか？」と聞かれ、申請用紙を渡される。記入すると、受付番号を書いた紙をくれるので待合室へ。

数分待った後に番号を呼ばれて申請窓口へ。申請用紙と、ビザ付のパスポートを
提出する。一通り書類のチェックが済むと、そのまま「視力の検査をします」と言われました。「えっ、ここで？」と思う間もなく、ちょっと離れたところに天井から下がっている板に書いてあるアルファベットを読めと言われる（５行×５列の中から指定された
行の５文字を読む）。最初は両眼、次は左目、最後は右目。ちなみに片眼の検査の際は反対側を手で隠すというアバウトさ(笑)。

視力検査が終わると、次に右手親指の指紋押捺、サイン（感圧式の液晶の上にサインするのだが、この液晶が感度最悪で、何度も書き直した）、写真撮影。これでようやく試験会場へ。

会場といっても５人ぐらいで一杯になるような小さい部屋で、別に誰かが監視しているわけでもない。勝手に始めて、書き終えた人から順に採点してもらう。一応「本やノートは見ないように」という注意書きがあったが、不正をしようと思ったらいくらでもできそうです。誘惑に負けなくてよかった。

試験問題は全３６問で、３０問以上正解なら合格なのですが、私の場合は日本語の試験用紙をもらって受けたので、標識の問題が１０問追加されていました。

さて採点。４問間違えました(笑)。採点者のおばさんに「危なかったね～」と言われてしまいました(苦笑)。まあそれでも一応合格したので、日本の免許証の確認をした後に仮免許を受け取りました。「すぐドライビングテストの予約をするか？」と聞かれたので、2月4日を予約。