アメリカはクリスマスのホリデーシーズンとなり、私の研修先でも例に漏れず長い休暇を取る人がほとんどなので、私自身も休みを利用してかねてからの念願であった国立公園へ行くことにしました。行き先は、「車で行けて冬でも一通り見てまわることができる所」ということで、ラスベガスを拠点としたデスバレーやグランドキャニオン巡りです。
実はラスベガスも初めてなのですが、せっかくだからと思い、宿泊はラスベガスらしいホテルということで「Luxor」を選びました。しかも、施設が古くて使いづらいという情報を得ていたにも関わらず、部屋はピラミッド型の旧館で予約(やはり旧館でないとLuxorにした意味がないし)。
アパートを出てからひたすらI-15を車で北上すること4時間余り、ようやくラスベガスへ到着した頃には夜になっていましたが、Luxorのピラミッドからは天に向かってビームが発射されているので迷うことはありません(笑)。中に入るといきなりスロットマシンの列にお出迎えされたのには度肝を抜かれました。やっぱりラスベガスのホテルでは「カジノに金を落とす客だけが良い客」なんですね。私はギャンブルには興味ないので、死ぬまで良い客にはなれそうもありません。
ところで、「Luxorはフロアが正方形なので迷いやすい」とは聞いていましたが、本当にそうですね。最初はレジストレーションのデスクがどこにあるのかもわからず、スーツケース引きずってカジノフロアを散々うろうろしてしまいました。期待していた部屋の方は、確かに壁が斜めになっていましたし、ベッドやキャビネットに象形文字が書かれていてそれなりの雰囲気を醸し出していましたが、まあそれだけですね。すぐに飽きてしまいました。しかし、部屋を一歩出て廊下から見える巨大な空間はいくら眺めても飽きませんでした。私はこういう「馬鹿馬鹿しさ満載の建築物」が好きなのです。部屋に戻れば、昔のディスニーアニメに出てきそうなけばけばしいお城(エクスカリバー)が窓の外に見えます。
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